大地の静けさに身を置く、コロラド高原の隠れ家
アメリカ南西部、ユタ州南部のコロラド高原。果てしなく続く砂漠と、悠久の時間が刻まれた岩山に抱かれるように佇むのが、アマンギリ。
900エーカーを超える広大な敷地にありながら、建築が風景の主役になることはない。
砂や岩を思わせるコンクリート、石、木を用いた低層の建物は、まるで長い年月をかけて大地から現れたかのように周囲の地形へ溶け込んでいる。
ホテルを象徴するのは、巨大な砂岩を抱くように緩やかな曲線を描くスイミングプール。朝夕の光によって刻々と表情を変える岩肌を眺めていると、ここでは時間の流れそのものが、日常とは異なることに気づかされる。
砂漠の風景を切り取る34室のスイート
アマンギリの客室は、わずか34室。すべてのスイートは、砂丘やメサ、岩山といったコロラド高原の景色を室内へ取り込むように設計されている。
木、石、コンクリートを基調とした空間には、アマンらしい静謐さが漂い、各客室には屋外ラウンジと暖炉を備えている。プライベートプールやルーフテラスを備えたスイートもあり、昼は広大な砂漠を、夜は光の少ない土地ならではの星空を、誰にも邪魔されることなく楽しむことができる。
家族やグループでの滞在には、専用プール、スパ、ジムを備え、専属シェフとホストが滞在を支える6ベッドルーム・ヴィラも用意されている。
もうひとつのアマンギリ、Camp Sarika
ホテルから徒歩、または車で約5分の場所にある「Camp Sarika」は、より深く大自然の中へ身を置くための特別なキャンプ。
客室はわずか10棟のテントパビリオン。1ベッドルームと2ベッドルームがあり、それぞれに広々としたリビングとダイニング、テラス、ファイヤーピット、プライベートプールを備えている。
日中は砂漠を巡る冒険へ出かけ、夕暮れには焚き火を囲み、夜は満天の星を眺める。自然との距離が限りなく近い一方で、アマンならではのプライバシーと快適さが保たれていることが、Camp Sarikaの大きな魅力だ。
地球の記憶をたどるアドベンチャー
アマンギリでの滞在は、ホテルの中だけでは完結しないところが魅力。
敷地内のトレイルを歩くハイキングをはじめ、岩壁を進むヴィア・フェラータ、乗馬、レイク・パウエルでのボート体験、ヘリコプターによる遊覧飛行など、この土地のスケールを体感する多彩なプログラムが用意されている。
ザイオン、ブライスキャニオン、グランドキャニオンといった国立公園を訪れる拠点としても恵まれ、ナバホ族のガイドとともにスロットキャニオンを巡る体験は、景観の美しさだけでなく、この土地に受け継がれてきた文化や物語に触れる機会となるだろう。
砂漠に心身を委ねるウェルネス
約2,300平方メートルの広さを誇るアマン・スパには、トリートメントルームのほか、スチームルーム、サウナ、プランジプール、温水プールを備えたウォーター・パビリオンや、フローテーション・パビリオンが設けられている。
大地、風、火、水という自然の要素から着想を得たトリートメントに加え、岩山の上で行うヨガや、砂漠の静けさに意識を向けるマインドフルネス・ウォークなど、この場所でしか味わえないウェルネス体験も魅力。
レストランでは、アメリカ南西部の食文化と旬の食材を生かした料理を提供。滞在には基本的に朝食、昼食、夕食が含まれ、ホテルやCamp Sarikaの風景の中でゆっくりと食事を楽しむことができる。
アマンギリは、華やかさを見せるためのリゾートではなく、
建築が風景に溶け込み、静寂の中で感覚が研ぎ澄まされていく場所。大地の圧倒的なスケールに身を委ね、自分自身の時間を取り戻すために訪れたい、世界でも稀有なデスティネーションだ。






