ローマとパリ、美の競演
ブルガリ ホテル パリが2021年12月、シャンゼリゼから程近いジョルジュ・サンクにオープン。
ハイジュエラー ブルガリが誇るイタリアの美とフランスの美が競演する美しいホテルだ。
ブルガリは1884年ローマで創業したハイジュエラー。
ブルガリのジュエリーのように輝く美しさで彩られたホテルだ。
その主軸となるのがジュエリーへのヘリテージとして、ホテルのシグニチャーモチーフにローマの石畳にインスパイアされたジュエリーコレクションのパレンンテシ(Parentesi)を採用したこと。スパエリアのプールサイドを彩るアール・デコは同じジュエリーコレクション、カラカラ浴場をテーマにしたディーバドリーム(Diva’s Dream)をベースにしている。
《ディーバドリーム(Diva’s Dream)をモチーフにしたスパエリアのプールサイド》
ホテルの建築・内装デザインは世界に展開するブルガリ ホテルと同様、ミラノを拠点に活躍する建築スタジオのアントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィールが担当。ホテルの顔となるファサードはフランスの建築事務所ヴァローデ&ピストレと共同で手掛けた。
スイートルームを含む全76室の客室は7割以上の部屋がテラスやロジア(回廊)を擁する広々とした空間。ヘーゼルナッツやコーヒーのような落ち着いた濃淡のブラウンカラーがベースとなっている。客室のカーペットは、パリのアパルトマンの床で使われているヘンリボーンのモチーフを取り入れ地元パリへのオマージュを表現している。
特筆すべきは最上階に位置する総面積1,000平方メートルのブルガリ ペントハウス。400平方メートルの客室に600平方メートルのガーデンテラスを擁し、エッフェル塔、サクレ・クール寺院などパリのパノラマを心ゆくまで楽しむことができる。
レストランはミシュラン3つ星シェフの名が付く「イル・リストランテ ニコ・ロミート」(Il Ristorante-Niko Romito)
野菜をベースにしたラザニアを得意とするロミートシェフが旬の食材をモダンイタリアンにアップデート。
料理に添えるパンは厨房で小麦粉を調合して使って焼き上げるというこだわりも。カトラリー類はもちろんブルガリ。陶器はジノリ、グラスは高級ヴェネチアングラスメーカー、サルヴィアーリとイタリアを代表するブランドがテーブルに揃う。
食事と共に楽しむワインもブルガリが所有するポデールヌーヴォ(Podernuovo)はもちろん、フランス産や自然派ワインも取り揃えている。レストランの隣には中庭に面したバー「ブルガリ・バー」( The Bulgari Bar)は、宿泊ゲストのみならず地元パリジェンヌ、パリジャンも気軽に立ち寄れるスペースとなっている。
パリの中心地にあるとは想像もつかないスパは2フロア、1,300平方メートルの広さを誇り、9つのトリートメントルーム、25メートルのプールがある。
併設するジムではリー・マリンズがブルガリのために特別に考案したトレーニングメソッド「ワークショップ・ギムナジウム」と最新鋭の機材を完備、プライベートスタジオも併設。