インペリアルの名を冠する歴史あるホテル
ホテル インペリアルは、1863年、南ドイツを統治していたヴュルテンベルク王国、
フィリップ・フォン・ヴュルテンベルク公爵のウィーンの住まいとして建てられたが、
1873年、ウィーン万国博覧会の開催を機にホテルとして営業を開始。
インペリアルの名のもと英国エリザベス女王、日本の天皇陛下(2002年、現在の上皇上皇后両陛下)など世界のロイヤルファミリーを出迎えてきた。
正面玄関を入ると、ロイヤルファミリーの住居に相応しく、クリスタルのシャンデリアが光り輝き、
ロビーからはゲストをロイヤルスイートに導く美しい階段が目を引く。
多くのホテルは高層階にスイートルームがあるが、ここホテル インペリアルは趣が異なる。
当時、身分の高い王族が低層階かつ、広く高い天井の部屋に居を構え、使用人たちが階段を使って天井の低い高層階に住み、主人に仕えていた名残である。
ホテルが誇るインペリアルスイートの天井は、なんと7メートル。これは通常の建物の2階分に相当。
その高い天井に燦然と輝くクリスタルのシャンデリア。
建設された当時から大切に使われている豪華な大理石の洗面所、漆喰の天井に
品のあるファブリック類が部屋を彩る。
さらに両隣の部屋とコネクションルームにすると、その広さは460平方メートル(約139坪)という
驚きの広さになる。
サービス面では、24時間インルームダイニングが可能、バトラーサービスも完備。
完璧なインペリアルホスピタリティがどのようなVIPにも対応できるスイートルームだ。
ホテルの裏手はニューイヤーコンサートが開催されるウィーン学友教会というロケーション。
ロイヤルファミリーだけではなく、パバロッティ、カラヤンといった名だたる音楽家たちが
このホテルを常宿にしていたことも頷ける。