歴史あるホテルの革新性
ホテル・エデンはローマっ子の憩いの場、ボルゲーゼ公園の緑を臨む閑静でありながら、観光名所スペイン階段にも程近い絶好のロケーション。
1600年代、この地区を所有していたのがイタリアの名門ルドヴィーチ家。ルドヴィーチ家の名前はホテルの住所として残されている。
1887年に個人のアパルトマン形式の高級レジデンスとして建てられた建物は、ホテルマネジメントの俊英フランセスコ・ニステルウェックがホテルへと形態を変え、以後百年近くニステルウェック家がホテル・エデンの経営に携わってきた。
1889年10月10日、ホテル・エデンが正式にオープン。ニステルウェックはホテル経営の才能を発揮する。エレベーターを設置し、客室に暖房と洗面台など水回りを整えたのだ。これはローマのホテルでは初めてのことだった。1920年には、リノベーションと同時に客室に電話を設置、ゲストに心地よい滞在をしてほしいという惜しまぬ努力が実り、ローマのみならずヨーロッパでの名門ホテルの地位を確立した。
1960年代に入ると、ゲストにローマの美しい景色を楽しんでほしいという思いから、地階にあったバーを最上階に移しルーフトップバーをスタート。1970年代にレストランも最上階にオープン。現在は「ラ・テラッア 」(La Terrazza)でミシュランスターシェフ、ファビオ・シエッロが腕を振るう。
美しいローマの景色はもう一つのレストラン「イル・ジャルディーノ・リストランテ 」(Il Giardino Ristorante)でも楽しむことができる。
2013年よりドーチェスター・コレクションのメンバーホテルとなり、2017年に新たな扉を開いた。これまで女優イングリッド・バーグマンをはじめ、ジョン・F・ケネディJr.など多くの著名人がこのホテルで楽園(エデン)のような至福の時を過ごした。
2019年、創業130周年を迎えた名門エデンは歴史を尊重しつつ、常に時代の最先端を意識しながらゲストを迎えてきた。そしてこれからもずっと。
ラ・リブレリア (La Libreria)
ゲストがエデンに入るとまず目に入るのがホテル・エデンの中核となるラ・リブレリア。イタリアンアートに囲まれた空間だ。アート作品はイタリアで人気のアンドレア・フェローラによるもの。壁際に置かれたランプシェードも彼の作品。
図書館という名前に則り、読書やおしゃべり、コーヒーブレイクを楽しんで。
イタリアの美に満ちたシグニチャー・スイート
ホテル・エデンのシグニチャースイートは4つ。
ローマのパノラマを好きな時に独り占めできる専用のエレベーターでアクセスする最上階(7階)にある「ベラヴィスタ・ペントハウス・スイート」。デザインはイタリアの巨匠ロレンツォ・ベリーニ。贅沢な大理石のバスルームなど、イタリアの美に満ちたスイートルーム。
「ベラヴィスタ・ペントハウス・スイート」の一つ下の6階にある「ヴィラメディチ・スイート」はジョン・F・ケネディJr.が泊まったスイートルーム。豪華なバーコーナがあり、お好みのカクテルを味わいながらくつろぎの時間をお約束。
ダイニングも可能な広々としたプライベートテラスのある「アウロラ・テラス・スイート」はイングリッド・バーグマンが宿泊。このテラスでゆっくりとローマの空気を感じていたに違いない。
甘い生活を意味する「ドルチェ・ヴィータ・スイート」からはローマのモニュメント、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が目の前に広がる。
どのスイートを選んでもローマの美しい景観を楽しむことができる。
エデン・スパ
フェイシャル、ボディに加えネイルケアもエデン・スパで。中でもボディマッサージ「ラ・グランド・ベレッツァ」(La Grande Bellezza)はホテル・エデンのために考案された特別なトリートメント。ぜひお試しを。