ムッシュ ディオールと共に
シャンゼリゼ通りからセーヌ川に向かって延びるモンターニュ通り。
通りの先にはエッフェル塔が見えるパリらしいロケーションらしくディオール、セリーヌ、ルイ・ヴィトンといったファッションブランドが軒を連ねる、パリでも屈指のファッショナブルな通りとして有名だ。
このモンターニュ通りにある赤いゼラニウムの花と緑の葉に美しく彩られた建物がパラスホテル、「ホテル・プラザ・アテネ」ドーチェスター・コレクションのホテルだ。
開業は1913年4月20日、1936 年にはレストラン 「Le Relais Plaza (ル ルレ プラザ)」がオープン、美しいアール・デコの空間での食事は当時のセレブリティたちを魅了した。
1946年、クリスチャン・ディオールが初のブティックをホテルの目と鼻の先、同じモンテーニュ通り30番地にオープン。
ムッシュ ディオールが愛したプラザ アテネが彼のファッションショーの舞台や撮影のロケ地となったのは自然の流れだった。
実際、ディオールの初のコレクション会場はプラザ アテネで行われた。
現在もホテルの随所にディオールの写真が飾られているので、ディオールの美しい歴史を辿ることができる。
ディオールの顧客を中心にプラザアテネはラグジュアリーホテルとして人気を博してゆく。1960年代には、フランク・シナトラ、デヴィッド・ボウイなど映画俳優やミュージシャンたちのパリのセカンドハウスとなった。
2013年には創業100周年を迎えたプラザアテネ。長い歴史を有するホテルであるが、数々の変革も行ってきた。
2001年からメインダイニングを担当していたアラン・デュカスに代わり、現在はジャン・アンベールのもと新たなレストランがゲストを迎え、2014年にはルイ・ヴィトン本社のデザインを手がけたジャン・ジャック=オレィによりホテルの改装が行われた。
パリ初のディオール・スパ
クリスチャン・ディオールとの結びつきが強いプラザアテネならではのホスピタリティの一つがディオール・スパ。
現在は同じLVMH グループのシュヴァル・ブラン パリにもディオール・スパが併設されているが、
それまではディオール・スパの施術が受けられるのはプラザ・アテネだけであった。
ディオールのコスメティックを使ったリラックスする香りに包まれた至福のひと時を堪能できる。
レストラン・バー
シェフの名ジャン・アンベールを冠したメインダイニング「Jean Imbert au Plaza Athénée (ジャン・アンベール・オ・プラザ・アテネ)」はミシュラン一つ星のレストラン。
アンベールシェフはフランスのテレビ放送(料理番組)で優勝した国民的スターシェフ。
正統派のフレンチをリスペクトするアンベールシェフは250年前のレシピを読みながら現代のテイストに再解釈したもの。
豪華なシャンデリアの光り輝くレストランでゆっくりと時間をかけて味わいたい料理だ。
アンベールシェフは、創業後まもなくしてできたLe Relais Plazaをはじめ、中庭にあるLe Cour Jardin, ホテルの回廊にある
Le Galerieなど合計6つのレストランを統括している。
また、クリスチャン。ディオールのレストランも同シェフが務めている。プラザアテネとクリスチャンディオールは深い絆で結ばれているのだ。
スイートルーム
ホテル・プラザ・アテネを象徴するスイートルームは何と言っても「オートクチュール・エッフェル・スイート」だ。
名前の通り、部屋にいながらエッフェル塔を自分好みに楽しむことができる贅沢なスイートルーム。
客室の窓を絵画の額縁に見立て、エッフェル塔を作品として収めているのだ。朝、昼、夜、時間の経過と共に移り変わるエッフェル塔を部屋からずっと見ているパリならではの滞在を満喫することができる唯一無二のスイートルームだ。
同じエッフェル塔ビューのスイートルームには「エッフェル・スイート」があり、こちらはルーフトップテラスからもパリの絶景を独り占めできる。
最大の広さを誇る450平米の「ロイヤル・スイート」は、モンテーニュ通りに面している。華やかなブティックを眼下に見下ろすラグジュアリーな時間を過ごすことができる。
ドーチェスター・コレクションのホテル